読み聞かせ向け「ヒロシマ」絵本

あねです。
東海エリアに住む学友からハガキが届きました。


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「平和学習をしない地域の子どもに
 いきなり見せられる絵本は少ない・・・」

読み聞かせ向けの絵本探しに
奔走している様子。

「何かアドバイスがあれば」

候補に加えていただければということで
僭越ながら2冊ほどあげてみましょう。

『おこりじぞう』
作:山口勇子 絵:四国五郎
新日本出版社(1982)


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ヒロシマの絵本と言えばこちらが
王道中の王道、言わずもがな な1冊です。

地元の人たちに愛されていた
街角にたたずむ"わらいじぞう"さん。


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原爆で廃墟となった街の様子を
目の当たりにし、"おこりじぞう"に
なってしまったというおはなしです。
行き倒れになり水を求めた女の子のために、
おじぞうさんが涙を流し口に注いであげる場面は
これ以上の説明は不要だと思われるほど
原爆の悲惨さを表していると思います。


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絵本バージョン(金の星社、初版1979年)もありますが、
県外のお子さんにはインパクトの強い挿絵が
多く含まれているので、私としては
児童文学本の構成で出されているこちらを
おすすめします。

もう1冊は、全国各地、世界各国で活躍中、
広島のローカルニュースでは
おなじみの"被爆ピアノ"のお話です。


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『ミサコの被爆ピアノ』
文:松谷みよ子 絵:木内達朗
講談社(2007)

松谷みよ子さんと言えば
セピア色の雰囲気をかもしだしている
『ふたりのイーダ』が馴染み深いのですが、
こちらは『リサとガスパール』にも似た
雰囲気を持つ挿絵がつけられています。


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文章と絵のコラボレーションが美しく
可愛らしい絵本です。

さて、"ミサコの被爆ピアノ"は
被爆二世である調律師、
矢川光則さんの手によって
よみがえることになるのですが、
そのあたりの顛末については
こちらがくわしいので、
もう少し踏み込んで知りたい
高学年のお子さま向けに
併せて紹介しておきます。

『海をわたる被爆ピアノ』
矢川光則 講談社(2010)


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文字はそこまで大きくありませんが、
小学生でも読めるように、
ふりがながちゃんとうってあります。

ひとまず、こちらがわたくしの
ベスト ザ ベスト。
ボランティアの読み聞かせ、
うまくいくといいですね。

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by 3f-company | 2014-08-03 08:00 | 読書
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