映画「アメリカンドリーマー 理想の代償」@サロンシネマ

アップに耐えるコートのラペルの縫い目には、心底しびれます。


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映画「アメリカンドリーマー 理想の代償」
(2014、アメリカ
原題:「A Most Violent Year」)

1980年代のNYが舞台。ギャングな商売がまかり通る世の中で、クリーンな経営を身上とする主人公。勝負をかけた事業拡大の大一番を前に、脱税容疑で起訴されることに。融資を当てにしていた銀行から尻込みされ、商品である灯油がタンクローリーごと強奪される事件が多発するなど、破産への道まっしぐら。経営を立て直すにあたってこれまでの信念を貫く覚悟なのか、はたまた信念を曲げて汚れた手で夢をつかむのか。経営者の孤独と苦悩を描きます。


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作り話にしてはものすごい盛り上がりもなく、華やかな感じもなし。とても地味な印象ですが、それが故にこれに似たようなハナシはどこかにありそうだというリアルさが全編を通じて漂います。また、夫婦の関係にしても一筋縄ではいかなさそうな厚みがあり、ラストの伏線にもなっています。主人公のオスカー・アイザックと妻役のジェシカ・チャスティンのそんな徹底した役作りが垣間見えるのも見どころのひとつかと。アルマーニの白いコート、現職大統領御用達のスーツなど、上質なお洋服のラインナップも目の保養。久々に大満足の作品でした。

ちなみに、終盤出てくる「Yes」のセリフに「いかにも」という渋い字幕。
冒頭に出てくる"字幕:松浦美奈"の文字が黄門様の印籠のように見える今日この頃です。

あね


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サロンシネマにて
11月21日から12月11日まで上映。
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by 3f-company | 2015-11-28 06:00 | 映画
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