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表裏で形状が反転「ホロコースト記念碑(ドイツ・ベルリン)」

ベルリンの街のど真ん中にある広大な敷地が、一度見たら忘れられないメモリアル広場になっています。


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(2016年10月撮影、以下同様)

正式名称を「虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑」といい、19,073㎡の敷地内には、年中無休、24時間いつでも入ることができます。(参考までに、旧広島市民球場は12,500㎡)

もともと、官庁や官邸が立ち並ぶ公的な場所でしたが、世界大戦の空襲で廃墟になり、その後長い年月、空き地とされていたようです。

当初の発案から市民論争の渦中に置かれ、設計がアメリカの建築家、ピーター・アイゼンマンに落ち着くも、ユダヤ人に限定するとはいかがなものか、という論争あり。広い敷地をただただ石で埋め尽くすとはいかがなものかという論争あり。さらに、施工業者にナチスへの協力の過去が明らかになるなど、紆余曲折あり。竣工までに20年以上の時間が流れたのでした。

さて、うねうねと隆起する敷地内には、2,711個の石碑がグリッド状に規則正しく配置されています。


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高さは0から最大で4.7mまで。


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最初は石の上に登って、景色を楽しんだり、走り回る小さな子どもたちに混ざって迷路気分で散策していましたが、石碑の高さが身長を超え、周りが見えなくなる辺りから、何やら気持ちがザワザワしてくるのが分かります。


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面取りなし、エッジの効いた重い塊が四方から迫るという恐ろしい体験。


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見上げる空だけが救いです。

ちなみに、石碑の中は空洞になっています。

さて、入場制限のある長い列に加わり、忍耐強く待つこと2時間。ようやく地下の情報センターへ。


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ユダヤ人の置かれた境遇を感覚的にとらえる場所が地表だとするなら、客観的事実を情報という要素で理解させようと試みているのが地下の展示空間。

地面の隆起が地下の天井の隆起にリンクしているのが見て取れます。さらに、石碑の凹凸も


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石碑が上から突き刺さってきたように見える壁は、展示の壁にリンク


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当初、アイゼンマンは地下の展示空間を計画しておらず、要請があり設計したとのこと。表裏で形状を反転させるというすご技。ランドスケープまでも巻き込んだプランには、心底しびれました。

展示室はテーマごとに7つに分かれており、特に印象に残ったのが、行方不明になっているユダヤ人の名前を読み上げ続けるという部屋。すべての名前と簡単なプロフィールを読み終えるまで、6年7ヶ月28日かかるとのこと。


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(ひとりずつ名前が映し出されて、ドイツ語の音声がかかります)

石碑の数2,711個にも何らの意味を持たせず、形状に関しても、直方体。奇をてらった様子もなく、淡々と存在しているこの建築に、言葉で語り継ぐことの難しさを悟りつつも、過去の歴史をなんとか引き継がねばというドイツの覚悟を感じつつ、この敷地を後にしたのでした。


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「虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑」
設計:ピーター・アイゼンマン
公開:2005年5月
地下の情報センターは入場無料、月曜日がお休みです。

参考資料:
「日経アーキテクチャー」2005-9-5
「a+u」2005年8月号
「ベルリン<記憶の場所>を辿る旅」昭和堂(2006)
「INFORMATION」(情報センター リーフレット)
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by 3f-company | 2017-01-11 06:00 | 建築
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